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カラーリングの基礎知識:色の理論と実践

美容師として、お客様に理想の色を提供するためには、カラーの基本をしっかりと理解しておくことがとても大切です。
「なんとなく色を選んでいる」「なぜその色を選ぶのか説明できない」…そんな不安を感じたことはありませんか?
今回は、カラーリングに必要な色の理論から、実際の施術に役立つテクニックまで、基礎知識を一つひとつ整理してご紹介します。


色の三原色と補色の関係

色の基本を知れば、仕上がりが安定する

カラーの基礎となる「三原色(赤・青・黄)」は、美容師にとっての色彩の土台。
これらをどう組み合わせるかによって、無限に色を表現できます。たとえば、赤と青を混ぜれば紫に。青と黄なら緑に。
また、**補色(反対の色)**の知識は、赤みや黄ばみを打ち消すトーンコントロールに欠かせません。
たとえば、黄ばみを抑えたいときは紫系を、赤みを消したいときは緑系を選ぶ…というように理論に基づいた選定が可能になります。


カラー剤の種類と特徴

色を変えるだけじゃない!目的に合わせた使い分けが大切

カラー剤には大きく分けて以下の3種類があります。

  • アルカリカラー:明るくする・白髪染め・トーンチェンジに最適。

  • 酸性カラー(マニキュアなど):髪へのダメージを抑えたいときに。

  • ヘアブリーチ:色素を抜いてからカラーを入れたいときの下地作り。

お客様の髪質や目的、ダメージレベルに応じて、適切な種類を選びましょう。しっかり説明することで信頼にもつながりますよ。


塗布の基本テクニック

均一な仕上がりは、正確な塗布から

カラー剤の塗りムラは、お客様から見てもすぐにわかってしまいます。
だからこそ「塗布の正確さ」はとても大切なポイント。

  • 根元・中間・毛先の状態に合わせて薬剤を使い分ける

  • ブロッキングを丁寧にとって、順序を守って塗布する

  • 時間差を考慮して計画的に塗る

この基本をおさえるだけで、仕上がりの質がぐんと変わりますよ。


色持ちを良くするアドバイス

美しい色を長く楽しんでもらうために

せっかく綺麗に染めても、すぐに色が落ちてしまうと残念ですよね。
お客様に「また染めたい!」と思っていただくためには、色持ちのアドバイスも重要な接客の一部です。

  • 洗浄力の強すぎないカラー用シャンプーを使ってもらう

  • 乾かさずに放置しない(濡れたままの状態は色落ちしやすい)

  • 紫外線から髪を守る(帽子やUVケアスプレーなど)

こうした小さなアドバイスが、お客様との信頼関係を深めるきっかけになります。


まとめ:カラーの基本を押さえて、お客様の「なりたい」を叶えよう

カラーリングの基本を理解することで、「なぜこの薬剤を選ぶのか」「どうしてこの順で塗るのか」といった自信ある提案ができるようになります。
そしてその積み重ねが、お客様の満足度や信頼へとつながっていくのです。

焦らず、ひとつずつ丁寧に経験を重ねていきましょう。
あなたの提案で、お客様の表情がぱっと明るくなる…そんな瞬間を楽しみにしながら、一緒に成長していきましょう!